2015年12月11日金曜日

11 英国王「世紀の恋」で退位♪

1936年12月11日に、英国王エドワード八世が退位した。





英国の国王、エドワード・アルバート・クリスチャン・ジョージ・アンドルー・パトリック・デイヴィッドは、離婚歴のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソン↓ と結婚するために在任期間わずか325日で退位し、退位後は称号「
ウィンザー公」となった。



父王のジョージ5世は、生前この恋愛問題に頭を悩ませ、「自分が死ねば、1年以内にエドワードは破滅するだろう」と言い残した。奇しくも在位期間は325日間だった。


これは「世紀の恋」などと世界中を騒がせ、後にハリウッド映画にまでなった。もっとも、この時急に国王になったジョージ六世も「英国王のスピーチ」として映画化された。



ウィンザー公は当初、フランスで数年「亡命生活」を過ごした後、イギリスに帰国するつもりだった。しかし夫妻が、開戦前のドイツを訪問、ナチスと親しく交流するなど、政治的に問題があったため、国王ジョージ六世が「許可を得ずに帰国すれば、王室からの手当を打ち切る」などと強硬に出ざるおえなかった。



戦時中は、さすがにヨーロッパから遠ざかりバハマ領事などつとめたが、晩年はフランスに滞在し、その地で客死した。夫妻とも葬儀はイギリスで行われ王室墓地に埋葬された。夫人の夥しい宝石類などを含む莫大な遺産は、遺言で全てパスツール研究所に寄付された。



ウォリスとの結婚や退位について、「もし時計の針を元に戻せても、私は同じ道を選んだでしょう」として、一度も後悔は表明しなかったが、テレビインタビュアーがこの件についてしつこく質問してきた際に、露骨な不快感を示す一幕もあったという。


ちなみに、夫妻が所有していたパリ郊外の邸宅は、富豪アルファイド氏が購入し、その子息とともに故ダイアナ妃が滞在したことがあり、事故後は売りに出されたという。













Edward VIII (Edward Albert Christian George Andrew Patrick David; 23 June 1894 – 28 May 1972) was King of the United Kingdom and the Dominions of the British Empire, and Emperor of India, from 20 January 1936 until his abdication on 11 December the same year.


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